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Review (sakura & momiji)
 

mokuren.jpg


miechasさん

年数回のライブとヒトカラに活用させてもらっています。

マイマイクはSM58、e935、D7、V70D、BETA87A、KMS105、KSM8、e965、AE5400など色々使って来ましたが、

日頃から低域の厚み不足を補ってくれるマイクはないかと探していたところ、mokurenの発売をネットで知りスペックを確認して、

発売初日に横浜マイクロホンさんへ自分の録音をメール添付で送り「このマイクでカバーできますか?」と聴いてしまいました。

答えは「いけるかもしれませんよ」だったと思いますが、即mokurenとsakuraのデモ機が送られて来ました。

アクティブダイナミックマイクは初めてだったので、スタジオで音声スペクトルを確認したところ、

自分の声質の足りない部分(128〜160Hz前後)がsakuraより盛り上がっていたのと、

無理をせずともマイクを離して微細な声までしっかり拾ってくれるマイクであったため、購入することにしました。

 

mokurenの印象を一言で表すと、『遊べるマイク』だと思います。

近接効果も含めマイクコントロール次第で様々な表現ができて楽しいマイクです。

 

なお、ヒトカラへはファントム電源 M48を一緒に持ち込んでいます。


R microphone office / ALT Waves Management 石井竜介さん

弊社はマイクの専門店としてマイク選びに関わる色々なサービスを行なっています。

池田さんと初めてお会いしたのは横浜マイクロホンを立ち上げて間もない頃、その時はまだ試作段階で製品はありませんでした。

その時に交わした会話の内容と、池田さんの製品作りに向かう姿勢と柔和な人柄がとても印象に残っています。

 

今回購入にあたり、事前に数機種のデモ機を比較したり、色々と相談や要望に丁寧にのっていただき、

カスタムチューニングのmokurenを導入させていただく運びとなりました。

液晶ポリマーとアクティブ回路、内部ショックマウント機構も組み合わせた、全部載せモデルです。

加えて、そもそものmokurenが低域が伸びている周波数特性だったので、

うちのお店のニーズにマッチするよう、少しだけ高域をプラスする方向にチューニングしてもらっています。

液晶ポリマーダイアフラムは質量が軽く、制動性が良いのが特徴ということで、

音の立ち上がりが耳で感じれる程速いのですが、引き換えに音が薄くなったりぼやけたりすることもありません。

mokurenはアクティブ化しているため更にインピーダンスの面で有利になり、

スタンダードなsakuraや他のメーカーのどのマイクと比べても音抜けの良さ、速さを体感できます。

内部ショックマウント機構も入れたことで、グリル本体の質量は重くなり、芯のある密度の濃い音になりました。

周波数応答だけを見るとLowとHighが持ち上がったドンシャリっぽい傾向の特性になっているのですが、

実際の聴感上はとてもナチュラルな印象です。

高域・低域共にしっかりあるのですが、嫌な感じはなく、ボフボフしたり耳に痛くないのが、素材と匠なチューニングの妙だと思います。

特に、太いのにモサモサしない量感のある低域は良いと思っていて、口元から離れても音痩せも少ない設計のため、

質感をマイクの距離でコントロールできるというのも、楽器的な使い方ができとても楽しいマイクです。

結果、依頼の際に私がイメージした通りの、レスポンスが速いけど音の芯もある、奥行きも感じるがぼやけない、

非常にモダンな音質のマイクに仕上がったと思います。

APx555で測定も行いましたが、結果にも概ね満足しています。

横浜マイクロホンさんの製品はどれも丁寧に作られている為、完成品もちろん素晴らしいですが、

シンガーの声とマイクの相性は十人十色です。

また、マイクの良し悪しというのは、音質だけではなく、耐久性や素材、物理的な形状や、組み合わせる他の機材の電気的特性、

複合的な組み合わせによって随分と変わってくるので、

お使いの環境に合わせたマイクを選ぶということも大切なマイク選びのひとつの要素だと考えています。

そういった点で、池田さんがお持ちの知識とメーカーで養った技術力はとても信頼に値すると思います。人柄もすばらしい。

もう一つ上のレベルのマイクを手に入れたいと思うのであれば、カスタムメイドのマイクはかなりお勧めです。

そして、このようなチャレンジングなガレージメーカーが、日本で出てきたことをとても嬉しく思います。

ご活躍を応援しています。

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